施工例紹介
工事件名   首都高速道路中央環状新宿線 SJ22工区(2-1) 富ヶ谷出入口トンネル工事
施工者 大成・鹿島・鉄建建設特定建設共同企業体
施工場所 東京都 渋谷区 富ヶ谷1丁目
施工方式 泥水1工程式パイプルーフ工法(到達立坑なし、一部引戻し再投入あり)
使用鋼管 φ1016mm × t16 WS継手、接着接合鋼管
施工数量 スパン延長 83.9m×15本、47.3m×15本 総延長 1968.0m
株式会社 イセキ開発工機  ISEKI POLY-TECH,INC.
 本工事は、首都高速中央環状新宿線のうち、渋谷区富ヶ谷一丁目、二丁目、上原一丁目の山手通りに位置するSJ22工区(2-1)における延長約160m区間の富ヶ谷出入口構築の為のパイプルーフ工事である。
 土被り約15mで、推進工事部分の土質はTos、Toc、Tog(礫径300mm程度)が確認されており、交差点部は埋設物が多数存在するため、大橋側路線は引戻し再投入が可能なアンクルモールシャトルを使用した。
概要
上記のパイプルーフを立坑中央のバックトラスを境に新宿側へ15本、大橋側へ15本施工しました。
脱落型掘進機
拡縮型掘進機
脱落型掘進機
テラシャトル掘進機
障害物撤去後、掘進機を再投入します。
テラシャトル再投入2
テラシャトル再投入1
切羽には障害物(H型鋼)がありました。これを切断し、搬出します。
富ヶ谷障害物撤去2
富ヶ谷障害物確認
富ヶ谷障害物撤去1
パイプルーフ施工完了写真(新宿側)

手前下部に見えるのがシールド部分です。
引戻し再投入も無事に成功して、シールド上部を結ぶ15本のパイプのアーチが完成しました。

富ヶ谷パイプルーフ完成
掘進機を固定していた部分を撤去し、ウインチを使用して発進立坑まで引き戻します。
左側が拡縮型掘進機、右側が脱落型掘進機の引き戻した時の写真です。外周部分に違いがあります。
脱落型掘進機引戻し面板
テラシャトル引戻し面板
テラシャトル引戻し完了
事前に行った拡縮型掘進機の実験です。
このようにオーバーカッターをたたんだ状態で発進立坑まで引戻します。
テラシャトル引戻し(実験)
当現場のいくつかの路線は路線延長上に障害物があり、引戻し→撤去→再掘進が求められました。
そのため、従来の脱落型掘進機の他にオーバーカッター部分が拡縮する掘進機(テラシャトル)を投入し、対応しました。
管内作業(掘進機引戻し作業)
テラシャトル引戻し2
テラシャトル引戻し1
弊社では初めての接着接合でした。熟練した溶接工でなくとも接合作業が出来るので、人員編成がとてもスムーズでした。材料は有機溶剤となるので、保管・取り扱いは慎重に行いました。上記写真は下部から注入した材料が上部に押し出されて、充填完了したところです。
掘進機の操作状況です。
操作盤のあるフロアには油圧ユニットが合計4台稼動し、夏場はとても暑かったです。
富ヶ谷パイプルーフ掘進状況
立坑内配置図
中央の斜線部分がバックトラス(=反力壁)です。400tの推進力に耐える構造体です。
シールド内へ続く深礎を挟んで新宿側へ15本、大橋側へ15本のパイプルーフ工事を行います。
3班同時稼動した時期もありました。
富ヶ谷パイプルーフ立坑内配置図
推進架台(テーブルリフター)に掘進機を据え付けたところです。上部開口箇所が制限されている為、投入は十分検討して慎重に行います。
富ヶ谷パイプルーフ架台、掘進機
接着接合完了
鋼管接着接合
接着接合用鋼管図