工法の概要

アンクルモール・シャトル工法は、面板の縮径機能を有した回収、再投入(往復)が可能な掘進機を用いて、既設構造物への到達や障害物の対応を非開削で施工する工法であり、アンクルモール・スーパーの能力を引き継いだマシンです。

アンクルモールスーパーと同様に粘性土、砂質土、砂礫、岩盤まで幅広い土質に対応
シャトル機構により、カッターヘッドのメンテナンスができるので、岩盤層での長距離推進を可能とします

工法の特徴

カッターヘッドの拡径、拡縮機構により、掘進機の管内引戻し回収、再投入が可能です。 掘進機は、管内を引戻し発進立坑で回収する方式なので、到達立坑が不要であり、既設構造物への管路の接続が可能です。

これまでの推進施工に於いて、鋼材などの切削不能な障害物があった場合、障害物の撤去は地上部からせざるを得ませんでした。アンクルモール・シャトルの障害物対策は、回収、再投入(往復)が出来る機構により管内から障害物を撤去します。撤去後は通常通り推進を再開します。

一工程式泥水式推進工法
適用管径:呼び径800推進工法用鉄筋コンクリート管
長距離推進、曲線推進可能

既設構造物に到達した掘進機

掘進機は、シャトル装置により発進立坑へ移動します

回 収

再 投 入

アンクルモールシャトル掘進機

アンクルモール シャトル工法

鋼製さや管方式 : 鋼管タイプ
高耐荷力方式  : ヒューム管タイプ

・到達立坑不要
・障害物対応
・推進中のビット交換が可能
アンクルモール・スーパーの能力を引き継いだ敷設管内回収型掘進機です

掘進機の回収・再投入が可能であるので、この様な施工ができます

新工法:ヒューム管タイプシャトル工法
NEW

既設構造物へ到達

障害物を通過処理後既設構造物へ到達

放流管、取水管敷設施工など到達設備が築造できない場合

導水管敷設施工など既設管渠へ到達、掘進機は発進側トンネルより回収します

既設人孔到達
掘進機は発進立坑へ引戻し回収

河川直下横断施工

障害物:護岸鋼矢板、鋼製杭

障害物箇所で掘進機を引戻す
非開削で障害物の撤去を行う

撤去後、掘進機を挿入し
推進を再開する

アンクルモール・シャトル工法 施工実績例
施工業者名 工事件名 施工場所 鋼管管径
掘進機型式
延長 施工期間
西松・五洋・三井
日本国土・岡野JV

施工実績その1
高速鉄道烏丸線 京都府
京都市
φ914o 47m×29本
1,363m
95年 5月〜
'95年11月 
大成・飛島
建設工事共同企業体
阪神高速道路2号線
高取山工区(北行)トンネル工事
兵庫県
神戸市
φ813o 92m×22本
2,024m
98年 6月〜'98年12月 
大成・飛島
建設工事共同企業体
施工実績その2
阪神高速道路2号線
中央換気所ダクトトンネル工事
兵庫県
神戸市
φ813o 74m×18本
1,332m
99年 5月〜
'99年8月 
前田・浅沼・今村
建設工事共同企業体
九幹鹿、小塚T他新幹線工事 熊本県 φ813o 67m×13本
871m
02年 7月〜
'02年10月
間・五洋・本間
特定建設共同企業体
首都高速道路中央環状線
新宿線SJ34工区(1-4・2)
西新宿北連結路トンネル工事
東京都
渋谷区
φ813o 100m×32本
3,200m
03年 5月〜
'04年 2月 
大林・東亜・小田急・東北
東北幹、市川T他特定建設
工事共同企業体
東北幹、市川T他1 青森県
八戸市
φ813o 91.16m×17本
1,550m
05年 1月〜
'05年 6月 
鹿島・鴻池
特定建設工事共同企業体
国道9号線京都西立体千代原
トンネル本体工事
京都府
西京区
φ813o 150.0m×27本
4,050m
07年 2月〜
'08年 2月 
(施工中)
大成・鹿島・鉄建
特定建設共同企業体

施工実績その3
首都高速道路中央環状線
SJ22(2-1)富ヶ谷出入口
トンネル工事
東京都
渋谷区
新宿側
大橋側
φ1016o
48.0m×15本
84.6m×8本
1,396.8m
06年 1月〜
'06年10月 
障害物
スパン
φ1016o
84.6m×7本
592.2m
戸田・フジタ・アイサワ・藤森特定建設工事共同企業体 北幹、高丘T(南)他 長野県
中野市
φ813o 110m×22本
2,420m
06年 9月〜
'07年 4月 

iseki

立坑の残置土留め材等で管路計画に支障がある場合、支障物撤去を含む推進が可能

株式会社 イセキ開発工機  ISEKI POLY-TECH,INC.